石川県の農産物や伝統技術を活用した商品開発を行う株式会社Ante に勤める西花優希さん。同社が始めた製塩事業に2019 年からマネージャーとして関わっています。社長から勧められたこと、能登で製塩事業に関わるにあたって様々な人と関係をつくりたいという思いから、2019 年にマイスタープログラムを受講しました。
卒業課題研究でも製塩をテーマに取り組み、能登で製塩業に携わる各事業者へのインタビューを通じて能登の揚げ浜式製塩法の持つ独自性について整理を行いました。その中で「改めて、能登の製塩事業にはこんなにも魅力があるということに気付けた。それぞれの方が熱い思いを持っていて、手を取り合って一緒に盛り上げていける可能性を感じた」と言います。Ante の塩ブランド「DENEN」では、森を守
るために釜炊きの薪に間伐材を使用する、マイクロプラスチックの除去による安全性の確保など、SDGs の視点も取り込んだ新たな価値の付与にも取り組んでいるそうです。
また西花さんは大学生のころから趣味としてきたカメラのスキルを活かして、現在フォトグラファーとしても活躍しています。職場で作っている商品の撮影から始まり、少しずつ他所からも依頼が来るようになり、今は副業として商品撮影、イベント撮影などを請け負っているそうです。
さらに、加賀の写真好きが集まるサークル運営したり、写真教室の講師を担当したりするなど、地域の写真文化の普及にも積極的に取り組んでいます。 大学生のときには、地域おこしや地域活性化の取り組みに関心があり、地元に帰って地域に貢献したいと考えていた西花さん。今その思いを着実に形にして、実行していると感じました。